データカタログマニュアル 利用者編
オープンデータカタログサイト(以下データカタログ)とは、自治体の保有するオープンデータをカタログ化して公開し、どんなデータがあるかを整理して、検索しやすくすることによって、オープンデータの利活用を支援するWebサイトです。
産総研地質調査総合センターのオープンデータカタログサイトでは基本的なデータカタログ機能の他に空間データ(位置情報を持つデータ)を可視化する機能も併せ持ち、空間データを含む様々なオープンデータを取り扱うことが可能となっております。
フリーワード検索やタグからの検索等、探したい情報をすぐに見つけるための多くの切り口が用意されています。特定のデータセット1 のページに行くと、地図上でデータを確認できます。
特定のデータセットのページで入手したいリソース2 の名前をクリックし、ダウンロードボタンをクリックすると、データを入手することができます。
データカタログ はデータを一つずつ閲覧するだけでなく、複数のデータを地図上に重ね合わせて閲覧することができます。さらに、そのように組み合わせて作成したマップを主題図3 として保存できます。また、URL で人と共有したり、webページに張り付けて公開することも可能です。
任意のブラウザで、GSJオープンデータカタログサイト にアクセスします。
トップページの「データセット」のボタンをクリックすると、データカタログ に登録されているデータセットの一覧が表示されます。
トップページの中央にある検索ボックスに調べたい情報のキーワードを入れ、(サーチアイコン)をクリックすると、キーワードに関連するデータセットがある場合、その一覧が表示されます。
「データセット」をクリックした後、左メニューの「Filter by location」の右上の (鉛筆アイコン)をクリックします。次に、左クリックを長押ししながら検索したい範囲を四角く囲みます。最後に右下の Appry をクリックすると、その範囲のデータセットの一覧が表示されます。
各データセットは「組織」が所有しています。組織とはそのデータセットの管理者(例:「産総研地質調査総合センター 地質情報基盤センター」)です。画面上部の「組織」をクリックすると、データカタログ にデータセットを登録している組織の一覧が表示されます。その中から特定の組織をクリックすると、その組織が所有しているデータセットの一覧が表示されます。
データセットの中には「グループ」に属しているものがあります。グループとは、ユーザーがテーマや分野によってデータセットを探しやすくするためのまとまり(例:「防災」「子育て」)です。画面上部の「グループ」をクリックすると、グループの一覧が表示されるので、その中から特定のグループのデータセットを探すことができます。
各データセットには、データを探しやすくしたりデータ同士を関連付けるため、「タグ」がつけられていることがあります。たとえばグループよりも詳細なデータの区分(例:「地質」)を設定するため、一連の調査のデータをまとめるため(例:「○○年度◇◇調査」)等に使われています。画面上部の「タグ」をクリックすると、タグの一覧が表示され、その中から特定のタグのついたデータセットを探すことができます。
全データセットの一覧や、キーワード検索の結果、分類からの検索結果をさらに別の分類で絞り込むことができます。画面の左側のメニューから、上記の 組織、グループ、タグのほか、フォーマット、ライセンスでも絞り込むことができます。
「フォーマット」とはリソースのデータ形式のことです。各データセットの中に一つ以上のフォーマットのリソースが登録されています。空間データは、以下の5つのフォーマットで登録されています。
空間データ以外(位置情報を持っていない一般データ)のフォーマットとしては、CSV、PDF、画像、オフィスドキュメント等があります。
データをどのように扱ってよいのかのライセンス情報です。ライセンスの種類については、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスとは を参照してください。
上記の手順でデータセットを絞り込んだ後、データセット名をクリックすると、データセットのページが表示されます。
データセットやリソースのページの下のほうに「追加情報」という表があります。この表はデータのメタデータを示しています。メタデータとは、データに関する説明情報のことです。
空間データについては、リソースの中身を地図の上に表示して閲覧することができます。データセットのページから上記の空間データのフォーマットのリソース名をクリックすると、プレビューが表示されます。SHP、GeoJSON、KML のリソースでは、各地物4 をクリックすると詳細情報が見られます。
表データについては、表の中身を見ることができます。
データカタログ には「マップ」という機能があります。マップを利用すると、複数のリソースを重ね合わせたり、印刷したりすることができます。
データセットのページの空間データのリソースの横にある「マップ追加」ボタンをクリックすると、マップにリソースが追加され、右上の「マップ表示リスト」の横に 1 と表示されます。さらに別のデータセットのリソースを追加すると、2、3 … と増えていきます。
画面上部の「マップ」ボタンをクリックすると、マップの画面が表示され、今まで追加したリソースが地図に表示されます。
地図の画面の中で、左クリックを押したままマウスを動かす(ドラッグする)ことで、地図の表示範囲を移動できます。
左下の + マークをクリックで地図を拡大、- マークで縮小できます。また、マウスのスクロールでも操作が可能です。
左のツールバーの (プラスのついた虫眼鏡アイコン)をクリックしたあと、地図の上で範囲を四角く指定すると、その範囲が画面いっぱいに表示されます。
左のツールバーの (インフォメーションアイコン)をクリックした状態で、地図のどこかをクリックすると、その場所の緯度・経度が表示されます。解除するにはもういちどアイコンを押します。
右のツールバーの (マップピンアイコン)をクリックすると「地番検索」が開きます。町丁目名等で検索すると、地図の範囲がその場所に移動します。地番検索を閉じるにはもう一度アイコンをクリックします。
地図に表示されている地物を一つクリックすると、その地物の属性(地物が持っている情報のこと)が吹き出しで表示されます。
属性に含まれる情報に対して、キーワード検索することができます。右のツールバーの (サーチアイコン)をクリックすると、「属性検索」が開きます。対象レイヤの欄で読み込んでいるどのリソースを検索するか指定します。次に、Search の欄に検索したいキーワードを入力すると、該当する属性を持っている地物の属性が表示されます。どれかの地物の文字をクリックすると地図がその地物にクローズアップされます。
一番左のツールバーの (紙地図アイコン)をクリックすると、「背景地図」が開き、背景地図を選択できます。閉じるには をクリックします。
一番左のツールバーの (マーカーアイコン)をクリックし、「マップ表示リスト」を開きます。すると、マップに追加されているリソースが表示されています。ここで、チェックボックスをクリックすると、そのリソースの表示・非表示を切り替えられます。閉じるには をクリックします。
データセットのページで「マップ追加」をクリックする以外にも、マップの画面で新たなリソースを追加することができます。「マップの追加・削除」をクリックすると、表示可能マップリストが開くので、追加したいマップにチェックを入れ、「設定する」をクリックすると追加できます。同様に、チェックを外して「設定する」をクリックするとそのマップを削除できます。
「一括ダウンロード」をクリックするとマップ表示リストのリソースをすべてダウンロードできます。ただし、XYZ、WMS の形式のデータはダウンロードできません。
(プリンタアイコン)をクリックすると印刷プレビュー画面に切り替わります。この画面でもドラッグして表示範囲を変えたり、スクロールでズームレベルを調整できます。印刷プレビュー画面を終わるときは、「元の画面に戻る」ボタンをクリックします。
右から2番目の「用紙サイズ ▼」をクリックすると、用紙を A4/A3、縦向き/横向き の中から選択できます。
「印刷」ボタンで、ブラウザの印刷画面が開きます。(A4/A3サイズ)
「画像出力」ボタンで画像データとして保存できます。(A4サイズのみ)
「PDF出力」ボタンで PDF として保存できます。(A4サイズのみ)
データカタログ は カタログサイト構築システム「CKAN」の API が利用可能です。使い方については、API guide - CKAN を参照してください。
データカタログ に登録された XYZ の形式のリソースは、タイルレイヤとして GIS や Webアプリで読み込むことができます。
XYZ のリソースのプレビューページに以下のような URL が表示されています。
URL: https://tile.…/{z}/{x}/{y}.png
https: 以降をコピーし、任意のツールに登録すると、データカタログ からそのリソースを直接読み込み、表示することができます。
より高度な空間検索を行うための API です。
デスクトップGISソフト「QGIS」のプラグイン「CKAN-Browser」を使うことで、GKAN にある空間データを直接読み込むことができます。